収益多角化のきっかけは「バブル崩壊」
都心でオフィスの賃貸を主力としているヒューリック。賃貸収入の割合(2024年12月時点)は
▼一般オフィス⇒43%
▼商業施設⇒29%
▼ホテル旅館⇒13%
▼高齢者施設⇒5%

――元々ヒューリックは富士銀行(現みずほ銀行)の関連会社で、銀行の支店などの不動産を管理。そこからビル事業に?
西浦会長:
「正直言ってバブル崩壊が起きて、銀行の償却をしなけらばならないということで、銀行からうちが物件を買った。それで何が一番良いのかと考えオフィスや老人ホームなどで収益を多角化してきた」
――賃貸が中心の事業。なぜ分譲ではなく、賃貸の方が収益が上がるのか?
西浦会長:
「売ってしまうとそこの物件がなくなっていく。もちろん分譲と組合せでやるものだと思うが、一定のところは自分たちで資産で持ってるというのは、安定した収入につながる」