社内イベントや“飲みニケーション”に後ろ向きな声が増える中、「会社内のコミュニケーション不足」を解決すべく、ユニークな取り組みを行う企業が増えています。

飲食無料の「社内バーラウンジ」

まずは、東京・六本木にある不動産投資物件の売買などを手掛ける『グッドライフ』。
とあるフロアをのぞいてみると…

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「楽しそうな声が聞こえてきますよ。えー!ちょっと待って、皆さん飲んでますよ。羨ましすぎる」

大きなガラス窓が並ぶ開放的な空間に、テーブル席やソファー席。奥には、ブルーライトが雰囲気を醸し出すカウンターもあり、40人ほどがお酒や料理を囲み、会話に花を咲かせています。

ここは、2023年から設置された【社内バーラウンジ】で、毎週金曜日の夜7時から9まで社員が利用することができます。
しかも!アルコールなどのドリンクや、ケータリングなどの料理も全て無料!費用は会社負担で、週替わりの幹事役が予算内で購入しているといいます。

広報・鈴木さん:
「当時新型コロナの影響で、社員同士のコミュニケーションがかなり減っていたこともあったので」

「一緒に飲みましょう!」と誘われた原部員。
キンキンに冷えたビールをご馳走になり、「めっちゃおいしい!」と上機嫌で、取材を忘れるほど楽しんでいました。

男性社員(20代・営業):
「普段は完全に分業制になっているので、コミュニケーションを取る機会はあまりないけど、それぞれが抱えている問題や課題とかも話したりできる

女性社員(20代・営業):
「他部署とも関われる場なので、すごく話しかけやすくなったり仕事も円滑に行いやすくなる

社内に「出張バー」や「花見会場」

職場に「飲みの場」を提供するサービスも増えています。
世界最大のラム酒ブランド『バカルディ ジャパン』(東京・渋谷区)が展開するのは、プロのバーテンダーや資格を持った社員を派遣する1日限定の【出張バー】、その名も「職BAR」。
カクテルにハイボール、スパークリングワインと本格的な“社内飲み”が楽しめます。

職BARを利用した『ゴウリカマーケティング』CFO古賀祐貴さん:
「お酒を選びながらフランクに会話できて、かつ普段いるオフィスでできる。非常にありがたい企画だなと」

さらに、お酒だけでなく【オフィスケータリング】も盛況です。
『ノンピ』(東京・千代田区)では、料理だけでなく、桜装飾のコーディネートをしてくれる「花見ケータリングサービス」も提供。
(※1名分2750円~・人数や料理内容で価格は変動)

天気を気にしたり場所取りも必要ナシの“社内花見”。こうした「社内コミュニケーション」を目的とした依頼が増えているといいます。