11か所の井戸水を調査した結果、8か所で暫定目標値を超えるPFASが検出された名古屋市。水道水は大丈夫なのでしょうか。浄水場を取材しました。

名古屋市千種区の鍋屋上野浄水場。木曽川から来る1日約14万トンの水が浄化され、名古屋市の水道水の約15%が、ここで生み出されています。その敷地内には巨大なプールが並んでいます。

(鍋屋上野浄水場 山之下安治さん)
「これは緩速ろ過池といいまして、全部で12池あります」

一部の水の浄化に使われているのが国内でも珍しい「緩速ろ過」という方法。

「1メートルの深さがあるが底が見える。微生物の膜が張っています。砂面上に約1センチの微生物の膜を作って、微生物が川の濁り・臭い・細菌類を取る。自然の力で浄化する」

微生物で水の不純物を分解し、更に砂の層でろ過するという約200年前に考えられた浄化方法です。

「(名古屋の水道水は)水源の木曽川がきれいだからおいしい。元の水がきれいだからおいしい」