「銀釜」突然訪れた廃車の危機

2024年9月、銀釜は熊本県宇城市の踏切でトラックと衝突します。

幸いけが人はいませんでしたが、車両の一部が破損しました。
ステンレスは修復が難しく新型車両への置き換えも控えていることから、銀釜の廃車も検討されました。
しかし・・・

手紙「ちゃんとおわかれしたいので修理してまた走ってほしいです」
これは沿線に住む小学生から門司機関区に届いた手紙です。

ほかにも銀釜の復活を願う全国の鉄道ファンから手紙が届きました。

JR貨物 九州支社 辛嶋隆昭さん
「これだけ期待があるから逆に失敗はできないなと何としてでももう一度本線を走らせようという風に思いました」

加工が難しいステンレスの手すりは、全国の金属加工業者をあたって、北海道の業者に依頼。

また、破損したスカート部分は運用を外れたほかの車両から流用するなどして、元の姿を取り戻しました。

RKB 若松康志 記者
「事故のため一時運用を離れていた銀釜ですが、懸命な修理の末復活しました」


JR貨物 九州支社 辛嶋隆昭さん
「手をかけてきたかわいいっていったらおかしいですけど、大先輩の機関車なんですけど、やっぱり愛着がありますね」
「やっぱり最後走れなくなるその日まで無事に走りぬいてほしい」