農林水産省が発表した、去年の荒茶の生産量は、鹿児島が2万7000トンで、静岡を1000トンほど上回り、初めて生産量日本一となりました。

一方で、取材を進めると、若者の日本茶離れや生産者の高齢化など、乗り越えないといけない課題も山積していました。

(県茶業会議所 光村徹専務理事)「鹿児島茶の生産は多いんですけど、なかなかブランドというところがですね…ちょっとごめんなさい」
「ほんとにあの、悲願だったもので」

初めて全国トップに立った鹿児島の荒茶生産量。悲願の達成に、県茶業会議所の担当者もこらえきれず…

(県茶業会議所 光村徹専務理事)「生産量が日本一になったら、否が応でも日本全国に知れ渡る、取り組んできた部分というのはあります」

農林水産省によりますと、静岡の生産量が栽培面積の減少などで減ったのに対し、鹿児島は、生育が良かった上、ペットボトル向け需要が安定していたことが、要因だということです。

店でも喜びの声が…。

(客)「うれしいです。鹿児島で生産した地元のお茶がたくさんあるのが魅力」

(JA鹿児島茶業営業部 坂口綾菜さん)「県外からの問い合わせもあり、客の数も増えてると感じている。4月~5月から新茶の販売が始まるので、これを機に県外の方にももっと知ってもらえたら」

悲願の達成に沸いた一方で、日本一であり続けるには、乗り越えなければならない課題もあります。