ジビエ料理の他にも、町内で採れた西ワラビやキノコ、行者ニンニクなど地域自慢の山の幸も味わえるメニューとなっています。


このメニューの提供を始めた背景には、地域の伝統文化を多くの人に伝えたいという思いがありました。

(道の駅錦秋湖 増岡幸樹店長)
「もともと昔から西和賀町にはマタギの文化があった。地域の道の駅としてマタギの文化というものを食として継承していきたいなという思いから始めました」

マタギとは山の神を大切にする山岳信仰に基づき、伝統的な技法でクマやシカを狩猟する集団のことで、西和賀町ではかつて多くの「沢内マタギ」が生活していました。

町内の碧祥寺の境内にある博物館には、この沢内マタギにまつわる1000点近くの資料が展示されていて、厳しい自然の中で生きてきたマタギたちの生活の様子を知ることができます。

特に山を神の領域ととらえ、クマやシカなどの動物や山菜などの恵みを大切に守っていたことが資料からは読み取れます。

(碧祥寺 太田宣承住職)
「このきれいな西和賀 沢内 湯田の景観が保たれてきたのは過去の方々が山を大事にしてきたということが必ずあるので、この風景が本当に美しいなと思った時に守ってきた方々の歴史がここにあるよというのは伝えていきたい」