目に見えないPFASに対する恐怖は消えず…

三輪さん一家が住む各務原市では2023年7月、市民の半数に水道水を供給する三井水源地で、国の暫定目標値=水1リットルあたり50ナノグラムの約2倍の99ナノグラムのPFASが検出されました。

その後、各務原市はPFASを取り除く活性炭フィルターの設備を設置。それまでのおよそ5分の1、20ナノグラムにまで減らしました。

(各務原市 水道部 清水卓也 課長)
「(浄化設備を)稼働することにより暫定目標値の50ナノグラムは一度も超えていない。活性炭による吸着が成功」

確かに軽減する効果は現れましたが…。

(三輪貴則さん)
「(風呂のシャワーから出る水は)肌に当たったり、子どもだと飲んでしまったり。やはり心配。(市も浄化設備を稼働しているが)絶対ではない。水道管を通ってくるうちにPFASが残っていたりとかもあり得る」

一度信頼を失った各務原市の水。目に見えない「PFAS」への恐怖は簡単にはなくなりません。

(三輪貴則さん)
「分解できないみたいなところが、やはり怖い」

(妻の輝美さん)
「(子どもは)まだ小さいので体に良くない物を食べさせたくない、飲ませたくない」