医療機関からは「公費負担で継続的に血液検査を」との声も

検査に当たったPFAS研究の第一人者で、京都大学大学院の原田浩二准教授は「PFASの顕著な減少はまだ見られず依然濃度が高い状況であった」としたうえで。

(京都大学大学院 医学研究科 原田浩二 准教授)
「少なくとも3~5年全く取らなくなれば体から半分くらいは出ていくといわれているが。全く取らなくなるという状況は、なかなかない。(PFASが)体から、しっかり出ていくのには、まだまだ時間がかかるだろうと。対策の効果が出たかどうかも含め、ある程度、中長期的な目標も必要だと思う」

検査を主催した岐阜県の医療機関で組織する「岐阜県民主医療機関連合会」は今回の結果を踏まえ…。

(岐阜県民主医療機関連合会 土井正則 事務局長)
「血液検査が、どの程度(PFASに)さらされているかを明らかにする上では有用。それを公費で、ちゃんとやっていくと同時に、やはりなかなか(血中濃度が)減っていかないということもあるので、年度ごとに追跡調査も含めて要望していきたい」

事務局は1人あたり1万円以上かかる、この血液検査を今後は公費負担にし、大規模な調査を行って実態を把握するべきではと話します。