まるで「水と油」日産とホンダの企業風土の違い
小川彩佳キャスター:
「水と油」というほどの企業風土の違いとはどう言うものなのでしょう。
片山記者:
日産はやや官僚的とホンダからは見られています。意思決定が遅く、縦割りが多い。一方、ホンダの方は現場主義で、わいわいがやがや決めていくような感じで、スピード感もある。
今回はスピードが重視されていたなかで、出てこないことにホンダ側は苛立ちがあったんだと思います。
藤森キャスター:
日産の皆さんの声はどのようなものがありますか。

片山記者:
日産の一部幹部は、「この協議は破談しかない。せいせいしている」とはなしています。「そんなに自分たちが下に見られてるんだったら、破談で当然だ」ということでしょう。特に、子会社化というのに対してプライドが許さなかったっていうのがあります。
一方で、日産の工場従業員からは「日産だけで生き残っていけるのか、生活が不安だ」という声が挙がっていて、「先に進まなければいけないのではないか」と現場の人たちは考えている。経営陣と現場にギャップがあると感じました。
トラウデン直美さん:
働いている人たちからすれば、「経営統合するとおもったら、やっぱりやめた」と、方向性が定まらない、先行きが不透明な感じが一番不安だと思います。
難しい局面ではあるが、いったんプライドは置いておいて、方向性を示してもらえたら少しはそこに向けて、対策ができると思います。
片山記者:
1か月でコロッと状況が変わってしまったというのも、従業員にとってもショックだったり、会社がどこに向かっているのか見えなくなる可能性はありますね。