日銀 0.5%に追加利上げ 次はいつ?どこまで上昇?

――3月、4月、6月、7月と決定会合がある。今後、次の利上げはいつになるのか。

東短リサーチ 社長 加藤出氏:
今のところ、7月だと思っている。(半年に一回ぐらいか)そうですね。あと中立金利の話があったが、利上げしたことで「日本経済に強いダメージはない」「中立金利にはまだもう少し距離がある」というのを見ながら、時間をかけてチェックして…ということになると半年ぐらいかける可能性があるだろうし、かつ7月には参議院選挙もあるので、参院選前の利上げは政治的に難しいのではないかと思う。

――選挙後の政治の混乱があれば、少し危ういということか。

東短リサーチ 社長 加藤出氏:
あとは結局、今回の利上げも、2024年7月の利上げも、円安が進むと動きやすくなるという現実がある。その点では、今後も為替次第。ここから先円安が進むようなら、7月より手前に利上げが来る可能性もなくはない。あるいはトランプ大統領の発言で、円高方向にぐっと行ったりすると半年の間隔がもっと伸びるということもある。

政策金利の「終着駅」は!?

――「中立金利」という議論があり、理論上は1%から2.5%ぐらいだと言われているが、0.75~1%ぐらいまで視野に入っているという感じか。

東短リサーチ 社長 加藤出氏:
「中立金利」というのは実務的には非常に難しい。リアルタイムではつかめないもの。あくまでも手探りでいくしかない。一方、上限とみられている2.5%まで上げると国債の問題などもいろいろ吹き出してしまう。現実的には、国内要因だけで考えれば1%あたり。
為替次第でもし1%までいっても円安が止まらないと、2026年に米FRBが利上げする可能性もあるので、場合によってはもっと上がることもある。ただ国内要因と考えれば、1%あたりを目処に行くと思っている。

(BS-TBS『Bizスクエア』 1月25日放送より)