「時期が来たのかな」娘2人に初めて伝えた体験

被爆から80年となる2025年。正月に家族が集まったとき、初めて娘2人に被爆の体験を話しました。
「いまから被爆の話をするというような、かしこまった感じでなく、家族団らんの中で、ふと似島の話になり、自然と被爆体験の話になりました」
断片的な自身の記憶、原爆で奪われた姉・君江さんの話…。娘2人は真剣に聞いてくれたといいます。
「もうすぐ83歳ですから、いつどうなるか分からない。やっぱりどこかで『娘たちにも伝えないといけない』って気持ちがあったんでしょうね。話せて良かったと思います」
「おんぶされた男の子」と名乗り出てから間もなく3年。海外のメディアからも取材を受けるようにもなったという竹本さん。今年も依頼があれば、「家族の物語」を伝えるつもりです。
「普通のケガなら治るけど、原爆で受けた傷や放射線の被害、その心配は一生続く。”原爆は一生の病”だと、やはり伝えたいですね」
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※この記事は、JNN/TBSとYahoo!ニュースによる戦後80年プロジェクト「#きおくをつなごう」の共同連携企画です。記事で紹介した被爆2か月後のフィルムに写る人や場所などに心当たりのある方は「戦後80年#きおくをつなごう」サイト内の情報募集フォームにご連絡ください。
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