2005年「愛・地球博」 規模を縮小するも約130億円の黒字

 その35年後の2005年に開催された、愛・地球博。
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 目玉は800万人が見た冷凍マンモス!

 (愛・地球博 中村利雄事務総長)「最初に見たときは、リアルで物悲しげで」

 残念ながら鼻はかけていましたが…

 (愛・地球博 中村利雄事務総長)「(愛・地球博 博覧会協会会長の)豊田章一郎名誉会長に写真を持ってすぐ報告に行ったら、『ハナがなくてはハナしにならんじゃないか』とおしかりを受けた。笑っておられたので、これはマルだなと」

 マンモスを発見できる確率はわずか20%と言われていましたが、目玉展示にしようと、ロシアへの調査団派遣にかけたのです。

 一方で、目標入場者数を低く見積もり、会場も建設費を約350億円減らして、規模を縮小しました。

 (愛・地球博 中村利雄事務総長)「最初のときは相当広い敷地を想定していた。私からすれば体に合わせて着物を作るんじゃなくて、着物に合わせて体が縮小しなきゃいけない。なかなか厳しい状況にあった」

 しかし、ふたを開けてみれば、マンモスによる集客や、コストカットが功を奏し、約130億円の黒字となったのです。