「道民が宿泊できるような状態ではなかった」地元住民向けに割引も

井上キャスター:
いいものは価格設定を上げていく傾向にありますが、住んでいる人とのバランスを、どう調整をしていくのか、自治体も乗り出しています。

北海道では、登録施設によりますが、北海道民限定で宿泊料金など、平均10~15%の割引があります。

北海道観光機構 担当者
「インバウンド客が多く、宿泊の単価が上がっている。道民が宿泊できるような状態ではなかったため、道民への感謝を込めて割引を始めた」

各施設で賄って、下支えするということです。

大阪府では、宿泊税を増額する動きがあります。宿泊費によって、100円から200円のアップを想定していて、2025年度に改定へと動き出しています。

大阪府 担当者
「外国人観光客など増加が見込まれるため、街などの環境整備が目的です」

宿泊税や環境保全税など、税金を徴収する自治体は増えていくかもしれません。

萩谷麻衣子 弁護士:
ごみや騒音の問題は、地元の迷惑になっているところもあるので、対策としてやっていかなければいけないと思います。それには費用もかかるので必要だと思いますね。

外国人がたくさん来て「日本はいいね」「いい国だね」と思ってくれることで、日本の安全保障にも繋がっていくと思います。そういう意味でも、たくさん迎えるのはいいことだと思います。

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<プロフィール>
萩谷麻衣子 さん
弁護士
結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当