原発をめぐる動きが各地で活発化していますが、長所と短所をおさらいます。

長所は、少ない燃料で大量のエネルギーを生産できる。二酸化炭素を排出しない。短所は、事故が起こった時のリスクが甚大。放射性廃棄物の最終処分地が必要なことです。

国がまとめたエネルギー需給実績で原子力が占める割合を見ていきます。福島の事故後の2014年度、いったんゼロになりました。2023年度は全体の8.5%にとどまっています。政府の2030年の目標としては、およそ20%となっています。

中国電力の中川社長は10月に行われた会見で、
▽2025年度は、島根原発2号機で自社発電量の15%を賄える。
▽再生可能エネルギーを増やし、火力の割合を減らす。
▽新たな電気料金の見直しについて「今後の市場価格の動向などで検討するが、現時点で決まったものはない」と話しています。

青山キャスター
広島県民も、電気代を気にしたり、未来を考えたり、安全を考えたり、さまざまな意見が飛び交っていました。

広島ハートセンター 木村院長
化石燃料は、外国から輸入しないといけないから、日本の中で作らないといけないことが問題だと思います。カテーテル治療をしていますが、電力は目に見えないから、安全性には気をつけています。

青山キャスター
この夏は「できるだけクーラーをつけましょう」と呼びかけましたが、猛暑の中で電気は必要・安定供給が大事な一方、広島から50キロの近さから来る不安もありますよね。動向を注視しなければいけません。

末川記者
冬も電力の需要が高くなってくる一方、エネルギーには限りがあることを心に留めておくことも重要だと思います。