たき火を始めたのは「私です」
これ以上、遺体をインターネットカフェに置いておけないと考えた女は「服を捨てに行く」と交際相手に言って、一緒に外出。交際相手が「出かけるなら釣りをしたい」と言って千本浜海岸を選んだため、自転車に乗って向かった。
供述調書によると、交際相手はこの時、女が女の子を出産して殺害したこと、そしてたき火で燃やして捨てたことまで、一切気づかなかったという。
Q.外出する時は赤ちゃんのことをどうしようと思った?
「明確な考えは何一つなかったですけど、このまま置いておくのは無理だと思っているだけでした」
Q.捨てるとか燃やすことは?
「考えてないです」
Q.海岸への自転車は出産後に乗れた?
「下半身が痛くて乗れなかったので、もう1枚別のブランケットを持っていき、それを下半身にあてた状態でなるべく、衝撃が来ないようにした上で乗っていきました」
Q.たき火を始めたのは?
「私です」
Q.何でたき火を始めた?
「何も決めないまま、彼が決めた海に来てしまって、どうしようと考えるなかで、服を捨てるという口実で来ていたので、近くでたき火をしている人を見たので、服だけ燃やしてしまえばよいと思ったからです」

Q.赤ちゃんを燃やすために火をつけたのは?
「それは違います」
Q.その後にブランケットにくるまれた赤ちゃんを服の上に置いた?
「はい」
Q.なぜそんなことをした?
「置いてしまった事実は自分でわかっているんですけど、置いてしまった前後の記憶が正直、残っていません」
Q.赤ちゃんをどうしようとしていたかという気持ちの部分は?
「(記憶が)残っていません」
女は、女の子への気持ちをこう語った。
「いくら謝っても、後悔しても、どうにもならないことはわかっているんですけど、ごめんなさいって、母親になれなくて、自分の辛さを優先して、ごめんなさいって思っています」
裁判の審理を終える「結審」の日。