“お見合い現象”を避けるにはどうしたら良いか?
「歩行リズムの一致」「ある程度の距離」「異なる足の位置関係」の条件が揃う事で、“お見合い現象”が起きることがわかった。
では、どうすれば“お見合い現象”から逃れることが出来るのだろうか?
本間さん
立ち止まるのが一番だと思いますが、急に立ち止まるのは危険なので「歩くペースを少し落とす」のが良いと思います。
先ほども言った通り、なぜ“お見合い現象”が起きるのかというと「相手と同じリズムになってしまう」からです。ペースを早めるのは少し難しいので、ペースを落として、こちらからリズムを崩すのが良いと思います。
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これでもう、“お見合い現象”で気まずい思いをせずに済みそうだ。今度、予兆を感じた時は、歩く速度を遅くして、気まずい状態を回避してみたい。
取材:TBSテレビ デジタル編集部・小林愛
※本間さんの論文
「歩行中のためらい回避」:相互作用によって生じる社会的行動の誤り
Hesitant avoidance while walking: an error of social behavior generated by mutual interaction(2015)
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本間 元康(ほんま・もとやす)
昭和大学医学部 生理学講座生体調節機能学部門 講師
博士(心理学)
医学と心理学の垣根を超えた学際的研究を行う
日本心理学会優秀発表賞受賞(2024)等
心理学の知見から神経疾患や精神疾患の認知機能メカニズムを検討

















