野党の協力なしでは法案成立せず 自民党内にも火種が

山内キャスター:
もう一つ、今回の衆院選でも大きな争点となった「政治資金規正法」の再改正、12月に予定の臨時国会で行われるのか。
それから補正予算、電気・ガス代の補助金がまた出るのか。それから能登の復興・復旧の予算は一体どうなるのか。問題は山積です。
野党から反対されると法案が成立しない事態になる。星さんによると2025年の通常国会では、内閣不信任案が提出された場合に自民党から何人か造反が出てしまうと、可決されてしまうという火種を抱えながらの国会運営になっていくということです。
井上キャスター:
特に政治資金規正法についてはまた自民党が中途半端な改正をすると、参議院選挙でもかなりしっぺ返しが大きいのではと思います。
宋美玄氏:
今回はかなりそれを引きずって、自公過半数割れになってしまった。参院選もすごく近いので、みんな記憶が新しいと思います。石破さんが最初に総理になったときは、そこを厳しくやってくれるのかなと思ったら、結局それが甘かったので、人気を失ったところもあると思います。
星さん:
中途半端な対応策ではもう済まされない。例えば政策活動費をやめるとか、相当厳しい対応をしていくか。「企業団体献金」まで踏み込めるかどうかは微妙なところですが、相当踏み込んだ案を出さないともたない。
「政策活動費はやめる」ということになるでしょうし、政治資金の第三者機関は設置に動くと思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
宋美玄さん
産婦人科医 2児の母
女性の健康などのテーマを発信