“戦争”抱える国も注目 ガザ市民「トランプ氏は敵」
一方、国際社会が大きく注目しているのが、“2つの戦争”への対応です。ウクライナ情勢にはどう臨むのか。ロシアのプーチン大統領は早速、トランプ氏に称賛の声を上げました。

ロシア プーチン大統領(7日)
「命を狙われた時の彼の行動には感銘を受けた。彼は勇敢な男だと分かった。男らしかった。彼(トランプ氏)が大統領に選ばれたことを祝福したい」
一方、気が気でないのがウクライナのゼレンスキー大統領です。トランプ氏はウクライナへの支援継続に消極的とされるからです。
ヨーロッパ各国が集まる首脳会議に出席したゼレンスキー大統領は…

ゼレンスキー大統領(7日)
「トランプ氏の行動がどうなるか分からないが、より強いアメリカを望む」
すでにトランプ陣営の中では、戦闘を凍結し、ロシアの占領地域は現状維持、ウクライナのNATO加盟は棚上げする案が浮上しているといった報道も出始めています。
小谷教授
「『そもそもウクライナはもう戦争で勝てない。これ以上お金をかけて軍事支援しても無駄だ』という側近たちがいて、ウクライナにより多くの譲歩を求めることになる。プーチン氏にとっては望ましい方向性を目指しているといえる」
そして、戦火が絶えないガザの人々からは…

市民
「彼(トランプ氏)は我々にとって敵だ」
前回任期中、エルサレムをイスラエルの首都と認定するなど、イスラエル寄りの政策をとったトランプ氏。イスラエルのネタニヤフ首相は「偉大な同盟を再確認することになる」と期待感をにじませました。
トランプ氏が再び舵をとる超大国・アメリカ。今後、どこへ向かうのでしょうか。

トランプ前大統領
「これはアメリカにとっての勝利だ。アメリカを再び偉大な国にする」
(「サンデーモーニング」2024年11月10日放送より)