「海域活断層」の地震の脅威…発生直後に津波到達の可能性

 今年の元日に発生した能登半島地震。日本海での津波の脅威を目の当たりにしました。石川県能登町では、約5mの津波が住宅街を襲いました。

 (住民)「ゆめにも思っていませんでしたね。人生80年生きてきた中で津波が来たことはなかったんですから」

 四方を海に囲まれた日本列島。近畿地方では、南海トラフ地震による太平洋側の津波の危険性が最も高いとされています。一方、日本海側では、東日本大震災以降に調査が進んだ「海域活断層」の地震に警戒が必要です。断層が陸に近いため、地震が起きるとすぐに津波が来るおそれがあるのです。

 1983年の日本海中部地震では、津波により秋田・青森・北海道で104人が犠牲になりました。

 その10年後、1993年に起きた北海道南西沖地震では、奥尻島に数分で津波が到達。津波は、高さ約30mの地点にまで遡上するなどし、死者・行方不明者は230人にのぼりました。