■「特殊救難隊」入りたい!

安発匠さん:
「上席(榎木隊長)のような機動救難士になりたいです。」


安発さんは機動救難士になった後、より厳しい現場に出動する「特殊救難隊」を志望していて、かつて特殊救難隊を6年担当した経験がある榎本隊長は憧れの人です。特殊救難隊は、航空機からの降下や、より深い海での潜水救助を行うもので、潜水士や機動救難士から選抜された人が、研修後、検定を受けて合格した場合のみ資格を与えられます。現在、1万4000人の海上保安官のうち、全国で38人しかいない難関です。

難関への第一歩、9月末に予定されているオレンジ隊服の貸与まで残りわずか。
少しの油断が命の危険を生むからこそ、訓練でも妥協は許されません。


第二管区海上保安本部仙台航空基地 今野昌人副隊長:
「降りる気も登る気もねえじゃねえか!資格もないよ、そんなんだったら!機材もろくに使えないんだったら(現場)行く資格ないよ!」

第二管区海上保安本部仙台航空基地 今野昌人副隊長


宮島祥さん:
「きょうの訓練は上手くいかなかったなと。悔しい…」


安発匠さん:
「ハッパをかけてもらえることもありがたいことなのでそれに負けず頑張りたい」


大切な人の命を守る仕事、機動救難士。安発さんにとって「守る」の意味が深まる出来事がありました。