帝国データバンクが25日に発表した情報によりますと、弘前市親方町の白十字砂糖(株)は、10月22日に青森地裁弘前支部より破産手続き開始決定を受けたということです。

債権届け出期間は12月3日までで、財産状況報告集会期日は2025年2月17日午前11時です。

白十字砂糖(株)は、1933年(昭和8年)創業、54年(昭和29年)10月に法人改組された砂糖類などを中心とした製菓原料の卸売業者で、砂糖を主力に、小麦粉、食用油、ナッツ類、乳製品など様々な商材を扱い、地元の和菓子製造業者や食品加工業者、飲食店などに販路を構築していました。

かつては秋田県にも営業所を構え、年売上高4億円以上を計上していた時期もありましたが、競争も激化するなか業績は低迷。近年は年売上高が1億円を割り込む水準にとどまり、損益も赤字が続き、財務面は多額の債務超過となっていたとしています。

コロナ禍の落ち着きもあって、近時の売上は改善の兆しを見せていましたが、原料高なども背景に収益確保は難しく、ついに資金繰りが限界に達したということです。

負債は2023年10月期末で約6600万円。