次の“台風の卵”に?日本の南の海上で「新たな熱帯低気圧」発生も

一方、日本の南の海上に目を向けると、まだいくつか雲がまとまっているエリアがあります。

このうちマリアナ諸島の周辺にある雲のまとまりについて、気象庁は6日朝の予想天気図では低圧部を予想しています。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

マリアナ諸島付近の雲域について「99W」としてアンサンブル予想結果を公表しています。現時点の予想では北上する予想ですが、日本列島に接近する可能性を示すデータはありません。

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパ中期予報センターでは、予想時刻までの48時間以内に、風速17m/s以上の熱帯低気圧が300km以内のエリアに入る確率を示した予想データを発表しています。その結果を見てみましょう。

9日(水)朝の確率をみると、マリアナ諸島の東の海上に、やや確率の高くなっているエリアが現れます。

12日(土)朝の予想では確率がやや高くなっているエリアが日本の東の海上へと北上しています。アメリカ海洋大気庁の予想と同様に日本の東の海上を北上する可能性を示しています。

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。