東京で唯一「鉄道のない市」

自然豊かで、新鮮野菜も安い、しかも家賃も安い武蔵村山市。
一戸建ての家賃相場は8万7000円、マンションでは2LDKで7万6200円と、港区(35万4900円)の5分の1です。(※「不動産サイト・アットホーム」2024年9月発表)

「都内で家賃相場が安いランキング」では1位なのですが、一方「都内の住みよさランキング」では最下位。(※「都市データパック2024年版」住みよさランキング2024より)

「仕方ないかなと。妥当って感じです」と話す市内の高校生に理由を聞くと…

男子高校生:
「駅もないんですよ!隣町の駅に行くまでに自転車とバスとか乗って行く」

そう、武蔵村山市は東京都で唯一「鉄道がない市」。電車のかわりにコミュニティバスを含め都営バスなど、4つの路線バスが生活を支えています。

さらに“市民の足”となっている変わった乗り物に遭遇!

THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「なんですかね?ちょっと自転車みたいな乗り物ですけど」

原部員の前を通り過ぎていったのは、トゥクトゥクのような乗り物。自転車の前方に屋根付きのシートがあり、そこに客を乗せて走っています。
追跡すると、近くの商店街に停車。運転していたのは商店街のスタッフでした。

乗客の男性:
「これは送迎自転車。商店街に電話して迎えに来てもらったの」

男性が暮らす村山団地では65歳以上の人が約6割。そこで商店街が80万円かけて送迎用の自転車を作り、買い物が大変な高齢者のために自宅との送迎サービスを“無料”で行っているのです。

乗客の女性:
「助かりますよ。荷物をシルバーカートに入れても重たいから。すごくね、みんないい人だから。チップあげても取らないから、内緒でちょっとポケットにいれてやったりね」