▽遺書の内容(検察の証拠調べより)
・11月7日、これからママを連れて死出の旅へ立ちます。父は老後の備えを甘く見ていたようです。ママは仏様のような状態で、かわいそうでたまりません。最後に子どもに迷惑をかけて本当にダメな父親です。
・11月11日、後のことを考えると夜も寝付けません。7日から5日間眠れておりません。今のママは、時間と空間のない世界で生きています。

◆「静かに老後を送らせてやるんだった」
弁護側の被告人質問で上牧被告は、英代さんの人柄を「本物の優しさを持って、家族に対する温かい気持ちを持つ人だった。
(認知症が進んで)自分の意思表示をできなくなってからも、その思いはにじみ出ていた」と語り、「かわいそうなことをしてしまった。
静かに老後を送らせてやるんだったと、反省をしてみても帰って来ませんので無念を噛みしめています」と話しました。