■2000年ころに登場した比較的新しい言葉
線状降水帯に関する研究の第一人者で、気象庁気象研究所 台風・災害気象研究部の 加藤 輝之 部長です。
「線状降水帯」の名付け親で、一般に広く知られるきっかけを作った研究者です。線状降水帯という言葉はどのようにして誕生したのでしょうか。

―気象庁気象研究所 加藤 輝之 博士
「『線状降水帯』という言葉自体は九州の地形がキーとなって発生するような、線状に延びた降水域がどうしてできるかについて研究をしていた、気象研究所のメンバーの間で使われ始めた。それが2000年前後くらい。」

ー気象庁気象研究所 加藤 輝之 博士
「2004に新潟・福島で大雨があったり、同じ年に福井で大雨があったり、それが線状に延びた降水域で災害が引き起こされた。」

「地形に影響したものだけではなくても大雨になる事例が多く確認され、今、使われている意味合いで線状降水帯と呼ぶようになった」
