■2007年に初めて定義 「災害」との関連を意識
2007年に加藤さんが研究者向けに執筆した教科書「豪雨・豪雪の気象学」。この中で初めて「線状降水帯」を定義しました。

その際、加藤さんが強く意識したのが「災害」との結びつきでした。

―気象庁気象研究所 加藤 輝之 博士
「線状降水帯の『線状』と『帯』は、ほとんど同じような意味合いだが、細長く延びるという、意味がダブっている言葉なので変だという指摘もあるが、やはりそれだけ強調できる言葉。」

「本当に集中して帯の所に大量に雨が降るんだという、危険なものだという意図を汲んでほしいと思い名付けた。」