北海道胆振東部地震の発生から4か月後に札幌市は、住民からの相談窓口を一本化するために現地事務所を開設。その担当者の1人が藤永壮毅さんでした。

【札幌市建設局土木部 市街地復旧推進担当課(当時) 藤永壮毅さん】
「皆さん本当に苦労されていたのと、もうひとつは精神的にもキツそうだった」
「少しでも何か役に立てたら、心理的不安を取り除ける要素になれればいいなと」

戸別訪問も行い、24時間体制で相談を受け付け、対策工事が終わるまでの1年半でおよそ1000件の相談に対応しました。

【札幌市危機管理局危機管理課 防災計画担当係長 佐々木将仁さん】
「住民の方たちに、もう孫みたいな状態ですごくかわいがられて、関係性を築けたっていうのもすごく大きいと思います」

【里塚中央町内会長 盛田久夫さん】
「若い連中だからさ、心配だったんですよ正直言って」
「お役所仕事でもなかったし、やることなすこと、非常にちゃんとやってくれた」

対策工事を行った業者も、工事の進み具合や予定などを知らせる広報誌を作成。
およそ1年半の間、毎週住民の元へ届けました。