野田元総理が「小池VS蓮舫」首都決戦を斬る!小池百合子都知事とは旧日本新党で一緒だった仲。蓮舫参院議員も古くから知る関係。まずはそれぞれの人柄から始め、「選挙戦の裏側」を読み解きます。加えて、自民提出の「裏金」規正法は「天下のざる法。『天ざる』だ!」、6月に始まった「定額減税」は「思いつきでポピュリズム!」と、縦横無尽に「野田節」がさく裂します。(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)
「小池氏と相当連携したいのでは…」都知事選の実態は“ステルス自民”に
ーー都知事選について。小池百合子都知事、蓮舫参院議員、広島県安芸高田市の石丸伸二前市長、田母神俊雄元航空幕僚長ら40人以上が立候補の意向を示しています。蓮舫さん陣営では共産が立憲との連携を強めていて、次期衆院選でも連携するのかとの見方がありますが。
立憲・野田佳彦元総理:
今は(蓮舫氏は)無所属になりましたよね。そこにいろんな政党が応援してくるようになるのが一番望ましいわけであって、特定の政党を排除するということではないと思うんで、それが次の衆議院選挙に直結すると私は思いません。例えば、私の地元では共産党の候補者も出てくるわけですので、そんな単純な構図ではないと思うんですね。それでも、そういうことを“ステルス自民党”が強調するんですよ。「革新色を強めてる」、「立憲共産党」的な候補だと。その一方で、ライバルの方の応援団はちゃんと自公がついてるわけで。ステルスで。政策活動費を入れながらやるかもしれないですよ。
ーー小池さんの方は支援の表向きのかたちはともかく、自民と公明の候補に見えるとの声もあると。その点はどうご覧になりますか。
立憲・野田元総理:
ご本人(小池知事)はちょっと自民とは距離感、ということでしょうけれども……都議補選などを考えると自民党は相当連携したいと思うんで、ものすごくやるんじゃないでしょうか。ものすごく。実態はそういう選挙だと思いますね。下手すると「赤いきつねと緑のたぬき」みたいになっちゃうんで。革新色で見られないようにね、むしろ未来を語る蓮舫さんで堂々と勝負してほしいなと私は思います。
ーー野田さんは小池さんとも日本新党で同じ党にいたことがあって近くで見てよくご存知だと思うんですけど、それぞれ小池さん、蓮舫さんはどんな政治家なんですか。
立憲・野田元総理:
小池さんは日本新党で一緒でした。やっぱりなかなかキャッチを作るのが上手だったり、今回も多分老練な戦い方をされるという、戦上手の人ですね。それに比べると蓮舫さんは、そういういわゆるテクニックはないかもしれないけれども、イメージはどうしても「仕分け」じゃないですか。首に青い筋立てて詰問する感じ。でもあれは一面であってね。税金の無駄遣いについてはああいうことをやるんだけど、未来を語るときってのは目をキラキラ光らせて少女のように笑顔で語る。そっちを出してほしいなと思いますね。