駅前で38年「お金のかからない政治活動」 ユーモアあふれる「かわら版」も
ーー今も平日朝、駅に立ち続け「かわら版」を配っていると。
立憲・野田元総理:
きょうもやってきましたけど、暑かったですね。ターミナル駅は3時間、郊外の駅は2時間。38年やってます。やっぱり一番お金のかからない政治活動です。体力の限りを尽くしますけれども、お金はかからない。
これは今週配ってるやつですけれども……「衆院に政治改革特別委が設置されたのは4月11日。自民党が政治資金規正法改正案を提出したのは5月17日。実質審議が始まったのは5月22日からでした。注文していた蕎麦がやっと出てきましたが、企業団体献金、政策活動費、政治資金パーティーといった具はなく、小ぢんまりとした抜け穴だらけの『小ざる』でした。野党のみならず、与党公明党ですら『食えたもんじゃない』と突き返しました。6月3日、自民党は法案の修正案を提出しましたが、野党が求めた提案は付則に「検討」事項として書かれただけ、実効性のない抜け穴だらけの『大ざる』でした。6月4日に再修正案を提出し、このようなドタバタを経て『天下のざる法』が完成しました。『天ざる』は6月6日、自公維の賛成多数により可決され、衆院を通過しました」
1回読んで面白いなと思っていただくと、固定客というか愛読者になるんですね。経年でいうとどの駅も読者が増える。それは支持者なわけです。だから、通勤通学の人って「浮動票」だと思われるじゃないですか。だけど、だんだん「不動の票」になっていくんですよ。
定額減税は総理の思いつきの「そろばん勘定」、「国民感情」とずれている
ーーこの6月にスタートした定額減税について。岸田総理は減税の恩恵を国民に実感してもらうことが重要で「給与明細に明記されるようにする」と。
立憲・野田元総理:
これ、ものすごく実務者の評判が悪いんですよ。自治体で税務の担当する人たちの。もう過重労働ですよね。あるいは企業の担当者の皆さんを含めて、ものすごく煩雑な事務作業があったということ。それは、思いつきの税制改正だからですよ。実務を知ってる人たちをもっと巻き込んだやつだったら、こんなトラブルは起こらない。本当に深い洞察のない中での思いつきで、ポピュリズム。だからそういうことが起こる。
実際にそれでも減税の効果があって、例えばそれが消費に回るようなことがあるならばいいけれども、でも防衛増税は将来あると、社会保険料だって上がっていくだろうというステルス増税みたいのがいっぱいあるわけで、その中では消費にすぐ結びつくわけではなくて、やっぱり貯蓄しちゃおうということが多いんじゃないかと。だから、岸田さんの思いつきの「そろばん勘定」と、国民の受け取る「国民感情」が全然違う。ギャップが大きすぎると思いますね。














