「極めて短時間に同じ場所で地震が複数発生したとみられる」

――では、なぜマグニチュード予想が変わったのか、気象庁は「極めて短時間に同じ場所で地震が複数発生したとみられ、緊急地震速報のマグニチュードが大きめに出た」と発表しましたが、これはどういうことなんでしょう。

 あくまでイメージとしての説明ですが、朝の一つ目の地震(推定M6)と、二つ目の地震(推定M6)が、ほとんど同じような場所でほぼ同時に起こった場合、別々の地震と区別できず、一つの巨大地震(推定M7が1回)が発生してしまったと「コンピュータが誤解をしてしまった」という可能性です。

 ただ、あくまで現段階での気象庁の可能性の一つで、まだこうと決まった情報ではありません。過去にも2016年4月16日(熊本地震の本震があった日)に、数秒間に相次いだ2つの地震(大分でM3.2と熊本でM2.9)を1つの地震と判定して、緊急地震速報を発表した事例がありました。