熊本県西原村の ふるさと納税の返礼品「コメ」をめぐって「産地偽装では」など、村議会で疑問の声があがりました。

西原村の村議会。

ふるさと納税の返礼品としているコメについて、堀田直孝村議が「地元産ではなく、災害用の備蓄米が用いられているのでは」と疑問を呈しました。

これに村長は

西原村 吉井誠村長「購入した備蓄米を放出しております。活用例としては ふるさと納税の返礼品として活用した」

村長は、村の災害用備蓄米を活用し、ふるさと納税の返礼品とした、と回答しました。

さらに、桂悦朗議員からは産地について質問が投げかけられました。

桂悦朗 村議「西原産のコメをということで、寄付されている方も多いと思う。それを、西原のコメが1粒も入っていない。それを返礼品として出して、書いてあるのは西原が出しているような。これは完全に偽装です」

返礼品のコメの表示を見ると「西原村を含む熊本県産」と書かれています。

議員や村のオンブズマンは「JA阿蘇に出荷はしているが、返礼品には西原村のコメは入っておらず、原産地要件を満たしていない」と主張しました。

再び、村長は

西原村 吉井誠村長「JA阿蘇に1俵も出していなかったらアウト。一応、組合もあって、農家も出していますので、産地偽装や違反するような形で販売していない」

吉井村長は、産地偽装や基準違反にはあたらないという認識を示しました。