公明に譲歩し合意へ 問われる「政治改革」
31日午前、総理官邸に公明党の山口代表が訪れ、岸田総理と会談した。普段は撮影が許されない党首会談だが、この会談冒頭はメディアに公開された。2人の握手が交わされた後、予定の20分より長い会談となった。

公明党・山口那津男代表(与党党首会談後)
「自民党が5万円と目標を明確におっしゃいましたので、野党も含めて与野党の幅広い合意にいたった。(岸田総理から)『自公力を合わせて今後もよろしくお願いします』とお話がありました。総理が今日我々の求めていた大きな判断、英断をお示しされたとこのように受け止めています」
この直後に岸田総理は、日本維新の会の馬場代表とも会談した。維新の求める条件ものむことで、自公維が賛成する方針となり、いまの国会で自民党の修正案が成立する見通しとなった。
連立を組む公明党に押し切られる形で修正案をとりまとめることになった岸田総理。改正案の成立の道筋は付けることにはなったが、今後は、「国民の信頼」を得るための実効性のある「政治改革」が実現できるかが問われている。
(TBSテレビ報道局政治部 与党担当 中野光樹)