「油に入れたらどうなる?」
今回、参加した子どもたちの多くが昆虫食を食べるのは初めてだといいますが、「食べてみたい」「楽しみ」とみな興味津々。では、いったい、どんな味がするのか。浜松調理菓子専門学校(浜松市中区広沢)に場所を移して、いざ、調理開始です。

まずは、昆虫食を広める団体のメンバーから食べ方の説明を受けます。もちろん、生きたまま食べるわけにはいきません。セミの場合は体内に寄生虫などがいる恐れがあるからです。焼くか、揚げるかして必ず火を通します。
専門学校の講師「油の中にセミを入れたらどうなる?」
子どもたち「飛ぶ」
専門学校の講師「(調理には)コツがあります。まずはセミのはねをもって羽ばたかないようにして…」
熱した油の中にセミを頭から入れると、鳴き声も徐々に小さくなり…こどもたちも思わず「あ~」
専門学校の講師「ごめんね。美味しく食べるからね」
今回の体験会、生き物の命を大切にいただく、という願いも込められています。

セミの素揚げができあがると、これで中華料理を作ります。この日のメニューは「エビチリ」ならぬ「セミチリ」セミのチリソースに、セミのチャーハンです。皿の中心にはセミが…さっそくいただきます。

山口駿平記者「セミのチリソースをいただきます。見た目は結構強烈ですね。味は…ナッツに似てて食感はエビみたいな感じです。チリソースに意外と合いますね」

子どもたちは…

「シンプルにおいしかった」
「セミの味はエビの味に似ていました」
「ピーマンぐらいの苦さかな」
評判はまずます。みんな、おいしくいただきました。