「環境に優しい食べ物」
セミなどの昆虫は、食糧危機を救う食材として、いま注目を集めています。国連によると現在、76億人の世界の人口は2050年には97億人にまで増加すると予測されています。そこで浮上するのが「食糧不足」。そこで、高タンパク、低脂肪で栄養価が高く家畜よりも量産しやすい昆虫は、未来の食料として期待されているのです。

今回、会を企画した昆虫食倶楽部代表の夏目恵介さんも「昆虫というのは、育てるのにエサが少なくて済むとか水が少なくて済むとか、実は環境に優しい食べ物」と太鼓判を押します。
すでに昆虫を使ったハンバーガーやスープなどいろんな利用方法も実践されています。さらに最近では、食用のコオロギやカブトムシなどの自動販売機も登場。昆虫食の注目度は、日に日に増しています。では、調理した側は?

浜松調理菓子専門学校 友永茂雄校長「みんな昆虫食ということではじめは『えー』って形だったんですけど、食べていただいて、食に興味を持っていただいた。興味本位で昆虫を食べるのもいいですけれど、興味本位で終わってほしくないというのもある」
近い将来、私たちの食卓にも、昆虫が食材として並ぶ日がやってくるかもしれません。