コタツ記事が属する「新聞・雑誌のデジタル広告」に暗雲
だがコタツ記事のライター諸君に教えてあげよう。君たちの仕事は今や、風前の灯だ。今年2月に電通が発表した「日本の広告費2023」を見て私は衝撃を受けた。


電通の発表には2018年以来、インターネット広告費の中に「マス四媒体由来のデジタル広告費」の欄ができた。新聞や雑誌のデジタル版もこの中に入る。つまりコタツ記事もそこに含まれるのだ。その数字は、「新聞デジタル」も「雑誌デジタル」も順調に伸びていた。旧メディアの広告費は下降が続いても、インターネット広告費はぐんぐん伸びている。だから新聞や雑誌のデジタル版はその勢いの中に身を置くことで一緒に伸びていた。それが、2023年の数字は意外なことになっていた。
これまで、インターネット広告費の伸びに準じていた「新聞デジタル」「雑誌デジタル」だったが、前者は前年より下がり、後者も横ばいになっていたのだ。インターネット広告の流れに身を任せれば伸びるだけのはずなのに、これは一体どういうことか。