気象庁によると、フィリピン付近にある熱帯低気圧aと、フィリピンの東にある別の熱帯低気圧bは、今後「強い台風」に発達する予想です。熱帯低気圧は台風のたまごとも呼ばれます。18日(木)から27日(土)までの雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。

熱帯低気圧a 18日には台風に発達する予想
フィリピン付近の熱帯低気圧aは、17日15時にはルソン島付近にあって、1時間に15キロの速さで北北西に進んでいます。中心気圧は1006ヘクトパスカル、最大瞬間風速は23メートルです。

熱帯低気圧は、18日15時には南シナ海で台風に発達する予想です。予報円の中心は、北緯20度00分、東経117度20分です。中心気圧は1002ヘクトパスカル、最大瞬間風速は25メートルで、1時間に15キロの速さで北西に進むと予想されています。
台風は北西に進み、20日には大陸で熱帯低気圧に変わる見込みです。
熱帯低気圧bも 18日に台風に発達する予想
フィリピンの東にある熱帯低気圧bは、17日15時には海上を1時間に15キロの速さで西北西に進んでいます。中心気圧は1004ヘクトパスカル、最大瞬間風速は23メートルです。

熱帯低気圧bは、18日15時にはフィリピンの東で台風に発達する予想です。予報円の中心は、北緯16度20分、東経132度40分です。中心気圧は1002ヘクトパスカル、最大瞬間風速は25メートルで、1時間に20キロの速さで北西に進むと予想されています。
21日に強い台風に発達 最大瞬間風速は50メートルに
台風は、次第に発達しながら北西よりに進み、21日にはフィリピンの東で強い台風になる予想です。中心気圧は965ヘクトパスカル、最大瞬間風速は50メートルで、1時間に15キロの速さで西北西に進む予想です。
22日15時には強い勢力を維持したまま、フィリピンの東の北緯19度40分、東経124度55分を中心とする予報円に進み、中心気圧は965ヘクトパスカル、最大瞬間風速は50メートルで、1時間に20キロの速さで西に進むと予想されています。
雨・風シミュレーション 29日まで
シミュレーションでは、フィリピン付近の「反時計回りの渦」が西に進み、フィリピンの東の「反時計回りの渦」が西よりに進む予想です。
18日(木)は、前線や寒気の影響で、日本海側を中心に広い範囲で雨となりそうです。
19日(金)は、フィリピンの東の「反時計回りの渦」が西よりに進みます。
20日(土)は、台風から流れ込む暖かく湿った空気などの影響で、離れていても
九州や本州などで雨となるおそれがあります。
21日(日)から22日(月)にかけて、発達した渦がフィリピンと台湾の間を西よりに進む予想です。雨雲の発達の程度や、進路によっては南西諸島などで雨などの影響があるかもしれません。
23日(火・祝)~27日(土)までの期間の雨・風シミュレーションも画像で掲載しています。後半は湿った空気の影響で、西日本から東日本の広い範囲で雨のおそれがあります。

