「デジタルツイン」に関して国は、現実世界と対になるふたご(ツイン)をデジタルの仮想空間上に構築し、モニタリングやシミュレーションを可能にする仕組みと説明しています。
つまり、東北大が開発を進めているシステムは、現実のデータをもとに、仮想空間上で、津波が発生した場合の被害を再現するものです。地震が発生すると、システムは、マグニチュードや震源の情報に加え、地殻変動のデータなどを自動で取り込みその後、スーパーコンピューターが、地震を仮想世界で再現。20分後には津波の浸水範囲を予測できるというものです。

例えば、東日本大震災での石巻市への津波を仮想空間で再現すると…。
東北大学災害科学国際研究所 越村俊一教授:
「右側の現実世界のデータ、これは地殻変動。地殻変動の情報を自動的に入手してそこから断層の破壊というものを予測する。その結果が左の津波の予測に活かされている」

きっかけは東日本大震災
システム開発のきっかけは、13年前の東日本大震災でした。