助っ人は大学生になった長男だった

17年前、酒造りはイヤだと言っていたあの子です。

3月14日午前7時。櫻田博克さん(52)が住み込みで酒造りを行っている車多酒造で、誰かを待っています。車で送られてきたのは、大学2年生の息子、愼太郎さん(20)です。

櫻田酒造 櫻田博克さん:
「あのとき(能登半島地震のとき)は一緒にいましたんで。最初の頃はがれきから一緒に酒を出す手伝いもしてもらったりして」

愼太郎さんは、父の酒造りを手伝おうと春休みを利用して東京から白山市に駆けつけたのです。

櫻田酒造 櫻田博克さん:
「なんかジーンときますね。よう来てくれたというか…一緒に頑張ろうね」
櫻田さんの長男・愼太郎さん:
「良いですね、かっこいいです。やっぱり『大慶』が良いですね」

信太郎さんは、実家の櫻田酒造で作っている酒の名前「大慶」が入ったジャケットを着ました。住み込み先の車多酒造が用意してくれましたものです。

櫻田愼太郎さん:
「良いですね、なんか『これから』を感じるというか。『未来』を感じて良いなと思います」

東京の大学で酒造りを学んでいる愼太郎さん。帰省中に能登半島地震を経験し、自宅や酒蔵が全壊するところを目の当たりにしました。

櫻田愼太郎さん:
「本当に死んでもおかしくないような地震だった。家も潰れて、死ぬかもしれないような地震だった」