「お好みの長さにカット」って?美味しさを引き出す"最適な長さ"は?

ネットや料理本などでえのきたけのレシピを見てみると、「お好みの長さにカット」という表記をよく見かける。しかし、「お好みの長さ」とは、なんとも曖昧だ。切った長さによって、味に違いが出ないのだろうか。

「えのきたけは料理ごとにそれぞれ最適な長さがあるんです。その違いでえのきのおいしさがさらにアップするので是非、試してみてください」

【えのきたけの美味しさを引き出す最適な長さ(くびれからカットした下処理後の長さ)】

『約12センチメートル・麺と一緒に食べてダイエット』
えのきたけのジューシーさや、ボリューム感を楽しむなら、そのままの長さで食べることがおすすめです。お鍋はもちろん、肉巻きや素揚げ、天ぷらも美味しいですよ。また、焼きそばや、うどんなどの麺に、同量のえのきたけを入れるとカロリーが抑えられ、噛む回数も増えるので、ダイエットレシピとしても最適です。

『約6センチメートル(半分の長さ)・餡が決め手の中華料理に』
この長さは餡にちょうど絡みやすいので、とろりとした餡が決め手の中華料理にぴったり。チンジャオロースーやマーボー豆腐に入れると美味しいです。

『約4センチメートル(1/3にカット)・ご飯のお供に』
お箸と絡めやすく食べやすい長さなので、なめ茸など、ご飯のお供になる料理におすすめです。他の具材も使う場合は、長さを均一にすると見栄えはもちろん、えのきたけのシャキシャキ感が味のアクセントになります。

『約2センチメートル・かさ増しにぴったり』
和え物の具材としてえのきたけを入れることで、旨味が出るとともに、かさ増しにも役に立ちます。また汁物に入れると、とろみが出ますし、また煮詰めることで旨味も溶け出すので、ワンランク上の風味が楽しめます。

『根元部分・えのきステーキ』
えのきたけをパラパラにするため、隠し包丁を入れる部分です。あえて包丁を入れずに、一塊になっている状態で焼いて食べる「えのきステーキ」が最近人気となっています。歯ごたえがホタテの貝柱のようで、口の中で錯覚が起きてしまいそうになりますよ。

ちなみに、えのきたけをカットするときは、根元からではなく傘側から切ると、まな板の上で、散らばるのを最小限に抑えることができるという。