株式会社東京商工リサーチの26日の発表によりますと、破産申請の準備に入ったのは青森県三戸郡三戸町のタカハシ商事(株)で、負債総額は約5億6000万円に上るということです。

タカハシ商事(株)は2014年4月に農業・肥料、農業資材販売を目的に設立された企業で、地域の農家などに販路を構築。また、関連会社の八戸カンパニー(株)で生産するニンニクの卸売も手掛けており、関東方面への販路を有していました。

設立以降は、売上を拡大して、2022年3月期には過去最高となる売上高4億9000万円を計上。しかし、採算を確保できず1100万円の最終赤字となっていました。2023年3月期には農業・肥料、農業資材の販売は前年並みとなったものの、ニンニクの相場低迷から売上高は4億3000万円に落ち込み、連続で赤字決算を強いられていました。

また、過去の焦付き債権を抱え、従前から厳しい資金繰りをしいられており、ゼロゼロ融資の導入などで経営の立て直しを図っていましたが、改善に至らず。資金繰りも限界に達したことで、事業継承を断念していました。