ロシアと同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領は隣国ポーランドなどと国境をめぐって緊張が高まる中、他国からの侵略があればベラルーシへの配備が進む核兵器を使用する用意があると語りました。

ベラルーシのルカシェンコ大統領は17日に公開された親ロシア派のウクライナ人ジャーナリストによるインタビューで、配備が進むロシアの戦術核兵器をめぐり「ベラルーシへの侵略があれば即座にあらゆる手段を使って対応する」として核兵器を使用する用意があると表明しました。隣国ポーランドなどと国境をめぐって緊張が高まる中、けん制した形です。

また、ロシアによるウクライナ侵攻についてプーチン大統領から侵攻開始の数日前に「もし何かあれば我々は同盟国だ」との話があったことを明らかにしましたが、ルカシェンコ氏は「ウクライナが国境を越えない限りベラルーシは参戦しない」と発言。同時に「同盟国であるロシアを常に支援する」とも強調しました。

ロシアで起きた民間軍事会社「ワグネル」の反乱をめぐっては「反乱後にプーチン氏が弱体化したと考えるのはばかげている。誰もプーチン氏を倒せない」とし、来年3月のロシア大統領選でプーチン氏が再選するとの見方を示しています。