台湾の検察当局に汚職の疑いで逮捕、勾留されていた民衆党の前のトップ・柯文哲氏がきょう午後、保釈されました。

きょう午後に保釈されたのは台湾の第2野党・民衆党の前のトップ、柯文哲氏です。

柯文哲氏は去年8月、台北市長在任中に企業側の陳情に応じて商業施設の容積率を大幅に増やして便宜を図り、賄賂を受け取ったとして収賄の罪などで起訴されました。

検察側はこれまでに懲役28年6か月を求刑していましたが、台北の裁判所が今月5日、保釈を認める決定を出していました。

柯文哲氏は保釈後、「この1年余り、私や家族の口座はもちろん、自宅や事務所などの家宅捜索を受けた。民進党は夢にも思わなかっただろう、民衆党がこれほど潔白だとは」と述べました。

保釈保証金は7000万台湾ドル=日本円にしておよそ3億4000万円で、海外へ8か月間行くことを禁じるほか、携帯端末による監視の受け入れなどが条件となっています。