ネパールで、フェイスブックやXといった主要なSNSへのアクセスを禁止した政府に対する大規模な抗議活動が行われました。治安部隊がデモ隊に発砲し、少なくとも16人が死亡したと報じられています。

道路を占拠する多くのデモ隊。警察が設置したバリケードがなぎ倒されるなど騒然としています。

ネパールの首都カトマンズで8日、SNSへのアクセスを禁止する措置を出した政府に対する大規模な抗議活動が行われ、現地メディアは、治安部隊がデモ隊に発砲したと報じました。

また、AFP通信などによりますと、治安部隊との衝突で少なくとも16人が死亡したほか、数十人がけがをしたということです。

ネパール政府は4日、SNSの運営が適切に行われていないとして、政府の登録を受けていないフェイスブックやXといった主要なSNSへのアクセスを禁止しましたが、人権団体は「言論を弾圧するもので表現の自由の侵害だ」と批判しています。

SNSをめぐる抗議デモは、汚職の問題など政府に対する国民の様々な不満を背景に、さらに拡大する可能性もあります。