バスケットボール界のレジェンド、デニス・ロッドマン氏が1日、テキサス州で開かれたトランプ米大統領の演説会場に姿を見せた。トランプ氏が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との再会談を模索する中での登場となった。

北朝鮮を複数回訪問しているロッドマン氏は、ダラス郊外にあるトラックメーカー、ピータービルト・モータースの施設に現れた。トランプ氏は同施設で、自身の関税政策の成果を訴える演説を行った。

演説に先立ち、トランプ氏はロッドマン氏出席の理由を記者団から問われたが、明言を避けた。元NBAスターのロッドマン氏を北朝鮮との仲介役にしているのかとの質問には、同国とは「良好な関係」にあると答えた。

トランプ氏は「私がここにいる限り、何の問題も起きない。別の誰かが来れば、大きな問題が起きるだろう」と述べた。

その後の演説ではロッドマン氏に言及し、「特別な男」と呼ぶとともに、金総書記との友情を称賛した。

「問題を抱えていた時、私は金正恩氏と知り合いたいと思った。私と金正恩氏は気が合うが、彼を最もよく知っていたのはデニス・ロッドマン氏だった。北朝鮮のバスケットボールチームを指導するため招かれていたからだ」と語った。

ロッドマン氏は金総書記と面会したことがあるほか、トランプ氏とも長年の付き合いがある。トランプ氏がかつて司会を務めていたリアリティー番組「セレブリティ・アプレンティス」に出演したこともある。

トランプ氏は11月にアジアを訪問し、中国の習近平国家主席と再び首脳会談を行う見通し。この訪問中に、1期目に3回会談した金氏と再び会う可能性もある。

トランプ政権が韓国に3500億ドル(55兆3600億円)の対米投資の約束履行を迫る中、トランプ氏は8月に北朝鮮への働き掛けを再開した。同じ時期に、韓国との軍事演習を縮小するよう国防総省に指示した。

トランプ氏は同月、首脳間の対話の要請に金氏から返答があったと述べ、「非常に前向きな」動きだと評価した。しかし北朝鮮は、両首脳の間に直接のやりとりがあったことを否定し、米国の「敵対的な」政策を批判した。

ロッドマン氏と北朝鮮のつながりを巡っては、北朝鮮との緊張緩和に向けた橋渡し役になり得るとの見方がある。一方、同氏の訪朝は、金正恩体制に正当性を与え、同体制のプロパガンダに力を貸したとの批判もある。

ロッドマン氏は訪朝時に、金氏のために誕生日を祝う歌を歌ったこともある。2018年には、金氏とトランプ氏が会談を控える中、インタビュー中に涙を流し、「素晴らしい日だ」とも語った。

ニューヨーク・ポスト紙は、トランプ氏とロッドマン氏が1日に会う予定だと報じていた。

原題:Rodman Joins Trump as He Eyes Meeting With North Korea’s Kim (1)(抜粋)

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