(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価は、昨年12月に付けた上場来高値から30%近く急落した。それでもウォール街のアナリストらは、同社の投資判断を「売り」に設定することをますますためらっている。
ブルームバーグの集計データによると、アナリスト61人のうち投資判断を「売り」とする割合は、全体の13.1%と2023年4月以降で最も少ない。
利益率を巡る懸念がバリュエーション(株価評価)の重しとなっていた当時は、売りを勧めるアナリストが全体の12.8%にとどまった。株価がピークを付けた昨年12月時点では、アナリストの約25%がテスラ株に弱気だった。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が自動運転ロボタクシーやヒューマノイド(人型)ロボットにテスラの軸足を移し、ロボットや機械をAIが自律的に動かす「フィジカルAI」の中心企業へと脱皮を図ろうとする中で、「売り」の投資判断が減少している。
一方、テスラ株の「ホールド(継続保有)」相当の評価が投資判断全体に占める割合は、過去2年余りで最も高い。S&P500種株価指数は年初来で12%上昇したが、テスラの株価は21%下落した。
フランクリン・テンプルトン・インベストメント・ソリューションズのシニアバイスプレジデント、マックス・ゴクマン氏は「『マスク氏が勝たない方に賭けてはいけない』という雰囲気が少し存在する。期限を守れない時期が長く続いても、壮大な構想が実現し得ることを示してきた。アナリストにとっては、誤った見解を持つより見解がないと思われたほうがましだ」と指摘した。
フランクリン・テンプルトンはテスラ株を保有している。
原題:Tesla Sell Ratings Slide as Street Says ‘Don’t Bet Against Musk’(抜粋)
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