ニデック株が急落し、一時前日比20%安と昨年9月以来の日中下落率となった。監査法人が財務諸表に対する意見の不表明を続け、アナリストらは株価の重しになると指摘している。

9月30日に発表した前期(2026年3月期)決算は、過去の不正会計問題に伴い約6321億円の減損損失を計上した。損失規模については市場予想の範囲内だったとの見方がある。

【アナリストの見解】

シティグループ証券(内藤貴之氏)

  • 減損損失や特別損失はおおむね報道されていた内容に沿っており、株価には織り込み済み
  • 業績面では一定の安心感が得られるというのが第一印象
    • コスト増が見込まれるものの、MOEN(モーション&エナジー事業)部門が利益回復をけん引する可能性
  • 一方、監査法人による意見不表明が続き、懸念が残り株価の重しに

モルガン・スタンレーMUFG証券(佐藤昌司氏)

  • ニデックの監査法人PwC Japanは、決算について意見を表明するための十分な情報を得られなかったと説明。虚偽の説明を行った従業員の一部が責任ある立場にあったとも指摘
  • 経営責任調査委員会による調査結果はまだ公表されていない
  • ニデックは1日の取引終了後に記者会見を予定、監査法人も出席する

SMBC日興証券(桂竜輔氏)

  • 今期(27年3月期)の会社側の営業利益計画2000億円は市場コンセンサスの2467億円に届かず
  • 28日までに内部管理体制確認書を東京証券取引所に提出する予定。東証が体制が適切に整備されていないと判断した場合、特別注意銘柄の指定が継続
    • 27年3月末までに適切な体制が整備されなければ、上場廃止の審査対象となる可能性
  • 次の話題は特別注意銘柄への指定から1年となる28日までに監査報告書付きの有価証券報告書を提出すること

みずほ証券(聲高健吾氏)

  • 印象はネガティブだが、事業運営や流動性に大きな懸念はない
  • 社債スプレッドは当面、拡大傾向が続くとみている

--取材協力:深瀬敦子.

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