(ブルームバーグ):米アップルの最高経営責任者(CEO)に就任するジョン・ターナス氏が、自ら率いるハードウエア開発部門で信頼を寄せてきた側近を呼び戻し、新たな経営チームに迎える。
事情に詳しい関係者によると、ターナス氏は2022年に退職したハードウエアエンジニアリング担当副社長のローラ・レグロス氏を採用した。9月1日にターナス氏がCEOに就任した後、レグロス氏はターナス氏の直属になる見通し。人事はまだ発表されていないとして関係者は匿名を条件に話した。

今回の人事は、新たな布陣にターナス氏の意向が反映され始めたことを示している。アップルが退職した幹部を呼び戻すのは異例だ。ターナス氏は、CEOとして歴代最長の在任期間を持つティム・クック氏から経営を引き継ぐ。クック氏は執行会長に就く予定だ。
アップルの広報担当者はコメントを控えた。
関係者によると、レグロス氏は副社長に就任し、社内のさまざまな部門と連携する役割を担う見通し。
レグロス氏はアップル在籍中、製品投入や開発日程の管理、エンジニアリング部門のチーム間の調整を担い、開発体制の足並みをそろえる役割を果たしてきた。
退職前、レグロス氏はターナス氏が最も信頼を寄せる側近の一人だった。18年にはアップルの製品発表会で新型MacBook Airを紹介。2年後には現行デザインのiPad Airを披露した。

ここ数カ月、ターナス氏はクック氏と行動をともにし、経営会議の運営にも携わってきた。すでに社内の各部門トップと会談し、今後1年間を見据えた複数部門の製品・開発計画の見直しにも参加している。
また、昨年後半からアップルのデザインチームとの協議にも多くの時間を割いてきた。ブルームバーグがこれまでに報じたところによると、レグロス氏の起用に加え、デザイン部門の組織改革も検討している。
ターナス氏は今後数カ月から数年にかけて、経営陣のさらなる刷新を進める必要がある。アップルでは幹部の多くが引退時期を迎えつつあり、社内では今後数年にわたり幹部の退任が続くとみられている。
原題:Apple’s New CEO Taps Retired Hardware Leader for Management Team(抜粋)
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