為替介入による弾みでドル・円相場は1ドル=153円に下落する可能性があるが、その効果はほんの一時的にとどまると、TDセキュリティーズは予想した。円高を定着させるには日本銀行によるさらなる行動、あるいは米財務省による全面的なコミットメントが必要になるとの見方を示した。

ハワード・ドゥ、ジェナディ・ゴールドバーグ、モリー・ブルックス3氏らTDのストラテジストは「モメンタムによって対円でのドルは一時的に153円まで下落する可能性がある。ただ、日本銀行の対応や米財務省による全面的な支援がない限り、この水準を持続的に下回る展開は想定していない」とリポートで述べた。153円を付けた場合には、今年2月以来の安値水準となる。

「日米の二国間貿易関係、『米国売り(Sell America)』の流れが再燃するリスク、米国の信認低下リスク、政治的な配慮、さらに市場全体にシステミックな混乱を招くリスク――これら5つの理由から、米財務省が円安阻止に全面的に乗り出す可能性は低い」と分析した。

同ストラテジストチームはドル・円の年末予想を159円に据え置き、日銀の次回利上げ時期も12月との見通しを維持した。

さらに、米国が協調介入に全面的にコミットする場合、「それは米国が事実上、他国通貨を自国の国家信用で支えることを意味する」と指摘。

日銀が利上げに消極的な中で協調介入の効果が上がらなければ、「金融市場における米国の覇権は一段と揺らぐリスクがある」と警告した。

原題:TD Says Intervention Momentum Can Briefly Push USD/JPY to 153(抜粋)

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