(ブルームバーグ):6月の米小売売上高は前月比で小幅に増加した。ガソリンスタンドでの売り上げが減少した一方で、一部の小売りセクターでは強い増加が見られた。
米商務省国勢調査局がデータを発表した。ガソリンスタンドを除いた小売売上高は0.7%増加した。
13業種のうち、7業種で売上高が増加した。ガソリンスタンドでの売上高は5.3%減少と、2022年以来の大幅な落ち込み。6月のガソリン平均価格はガロン当たりおよそ50セント下落した。
オンライン小売業者など無店舗小売りの売上高は1.9%増と、約1年ぶりの大きさで伸びた。アマゾン・ドット・コムの「プライムデー」セールに押し上げられた可能性がある。
スポーツ用品や趣味用品といった裁量支出や、家電製品も売上高が増加した。自動車・同部品販売店での売上高は、2025年7月以来の大幅増となった。唯一のサービス分野である飲食店は小幅に増加した。
個人消費が底堅さを維持しながら夏期を迎えていたことを、データは示した。ガソリン価格の低下で家計は一定の余裕を取り戻し、裁量的支出につながった。大手小売業者による販促活動や、サッカーの男子ワールドカップ(W杯)に押し上げられた可能性もある。
ウェルズ・ファーゴのシニアエコノミスト、ティム・クインラン氏は「『底堅さ』を別の言葉に言い換えようとしても、表現が尽きてきた」とし、「米国の個人消費は弱いという見方に賭ければ、負けることになるだろう」と述べた。
ただ、今後に目を向けると、ガソリン価格をはじめとする物価全般の上昇一服が長続きするかは見通せない。米国とイランが攻撃の応酬をエスカレートしており、原油価格の上昇とホルムズ海峡を通じた物流の障害が再び起きている。
国内総生産(GDP)算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建設資材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高(コントロールグループ)は、0.5%増加した。
ブルームバーグ・エコノミクスのイライザ・ウィンガー氏は、ガソリン価格の低下で見えにくくなっているが、6月の小売売上高には需要の堅調さが確認できるとリポートで指摘。「ヘッドラインの数字は弱めだったが、その裏では一時的な要因が売上高増加に一役買ったことが分かる」と解説した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Retail Sales Rise Modestly as Consumers Spend Less on Gas (4)(抜粋)
(統計のさらなる詳細と背景情報、チャート、エコノミストの分析を加えます)
--取材協力:Matthew Boesler、Augusta Saraiva、Jeffrey B. Sparshott、Mark Niquette.
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