(ブルームバーグ):カナダのカーニー政権は、メタ・プラットフォームズやXなどが一定の安全基準を満たさない限り、16歳未満のSNS利用を禁止する法案を公表した。
10日に公表された法案は、人工知能(AI)チャットボットも対象だが、利用禁止措置は盛り込まれていない。事業者には、チャットボットが有害な内容を伝えるリスクの軽減に加え、危機的状況での通報や対応の基準を明確にすることも求める。
カーニー首相は12日にパリでフランスのマクロン大統領と会談する予定。マクロン氏は欧州で子どもをオンライン上の危険から守る取り組みを主導してきた。来週開催される主要7カ国(G7)サミット(首脳会議)でも、この問題が議題となる見通しだ。

ミラー・アイデンティティー・文化相は記者会見で、「この法律は、ソーシャルメディア事業者やAIチャットボットサービスに対し、子どもを守るための取り組みを強化し、安全性を前提とした設計を求める内容だ」と述べた。
カナダ政府はこれまで、子どものSNS利用禁止を検討していることを示唆していたが、今回の法案では全面禁止には踏み込まなかった。ミラー氏は、SNSは設計段階から安全性を確保できるとの認識を示した。
また、法案策定にあたっては、連邦政府や州が果たすべき役割と、保護者が担うべき役割の双方を考慮したと説明した。
法案には、新たな規制を担うデジタル規制当局の創設を盛り込んだ。この当局は、SNS事業者が適用除外を受けるための要件を定める。
ただ、法律が成立した後に規制当局が発足するまで約1年半を要する見込みだ。その間は、SNS事業者が適用除外を受けられず、16歳未満の利用を認められない状態が続く可能性が高い。
法令に違反した企業には、全世界売上高の3%または1000万カナダドル(約12億円)のいずれか高い方を上限に制裁金が科される。
原題:Meta, X Face Youth User Ban in Canada Unless Safety Rules Met(抜粋)
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